2014年3月6日木曜日
チュニジア大統領の前で踊ってきました!
こんにちは。お久しぶりです。事務員T(^^)です。
いろいろいろいろありまして、チュニジアブログが遅くなりました。先生、生還しました! 生徒さんも元気です。とても充実でした! 先生の手記から、とんでも公演道中を、かいつまんで記載しますね。
☆紫水先生(しすいせんせい)のチュニジア公演旅行日記☆
●10月4日 関空からドバイへ
●10月5日 2日間かけて、チュニジア到着
やっと、ドバイからチュニジア・チュニスカルダゴ空港に到着です。
三味線の方々が30名強、日本舞踊紫泉会4名、ほか日本伝統芸能者含む40名の大訪問団です。宿泊は、北部リゾートのホテルTHE RESIDENCE。海岸沿いにあり、テラス前のプールから海にも出られます。
しかし、このあとの6日間、駆け足公演のため、ほぼホテルを楽しむ余裕はないのでした・・。
●10月6日 素敵な国内視察
国内に精通されている日本画家の小澤氏の手配で、少し観光もできました。
・バルドー博物館見学 :モザイクが素敵!
・メディナ観光 :旧市街の細いくねくね路地で値段交渉。
・シティブサイト :白と青の街を堪能
※チュニジアは、果物とお魚がおいしい美しい国だそうです。
メロン、すいか、リンゴ、洋ナシ、ざくろ、なつめやし、トマト、オレンジ、バナナ・・。
●10月7日 国内視察。そして、まずは日本大使館にて公演!
・ドラッグ遺跡見学 広大なオリーブ畑と緑の中に点在する羊とろばの風景に感動。
〇日本大使館主催夕食会 ホテル リージェンス
大使館と聞いて、緊張でしたが、お会いしてみると、高原(タカハラ)大使は、とってもとっても紳士でやさしい方だったそうです。日本大使館職員さんやジャイカボランティアさんの前にて、訪問団40名にて「新相馬節」を、津軽三味線と須志原さんの唄で舞いました♪
しかし、緊張のあまり、夕食はのどを通らず(笑)
●10月8日 ついに、チュニジア大統領の前で公演
〇夢のような大統領府公演
まず、大統領府内には、X線チェックなど厳しいセキュリティを通過します。
革命後、大統領内に入ったのは、地元オーケストラの次で、外国人としては、はじめてとのことでした。府は、海岸沿いにあり、府内には沢山の建物。劇場は教会風。ステンドグラスやモザイクの素晴らしい建物。舞台は大理石です。
そして、ついに、ついに、チュニジア大統領の前にて踊りました!
公演後は、大統領からは「チュニジアに咲く桜のような枝を以て、もう一度、その季節に踊ってほしい。
ご招待します」と夢のようなお言葉をいただきました。本当? 外交辞令? 夢? でも、とっても嬉しい会話でした。
〇大統領府内での講演後の夕食会
チュニジア大統領、各国大使、政府要人、日本大使館職員、ジャイカ職員、訪問団、入り乱れてのエキゾチックな立食ロビー外交でした。会話するだけでも精一杯。
本日も、緊張のあまり、夕食はのどを通らず、でした。
●10月9日 アメリカンスクール公演&本劇場公演
〇アメリカンスクールミニ公演
午前中は、ボランティア公演でした。
100名以上の笑顔のかわいらしい子供たちの前で、青空円形劇場公演。三味線演奏のあとは、子供たち、先生方も入って、炭坑節を踊って、大盛り上がりでした。しかし、ここは2年前には暴動で焼打ちにあった場所。持ち物検査などセキュリティはとても厳しかったです。
・リアド氏の学校訪問 シティブサイト(青と白の街)にある音楽学校を訪問しました。
〇アクロポリス大聖堂劇場 本公演
本日が、本公演日です。チュニジア国民の皆さんが劇場にご来場下さっています。すでに疲れが出ていますが、気合いを入れて、GOです。
三味線の演奏が主ですが、日本舞踊の演目としては、
1 ソーラン節 紫水(三味線の生伴奏) 2新相馬節 紫水(三味線の生伴奏) 3 紅葉の橋 此島 (CD) 4 藤娘 芙輝子 (CD) 5 六段の調べ 大木 (CD) となります。
しかし、しかし、なんと、トラブルが発生しました。
公演が始まってから、CDもCDデッキもないことが判明したのです。泣き始める生徒さん。必死にサポートしようとする日本大使や関係者の皆様。どうする紫水。今までの経験と舞台度胸が試されます。
そして。
紫水は、唄いました!!!!!!
劇場の観客の前で。
紅葉の橋、藤娘を、マイクを持ち、おけいこ中に唄う調子で生徒さんが踊れるように唄ったのです。
そして、さらに。
六段の調べは唄うのに難しい曲。なんと、会場にいらしていた有名人リヤド氏(チュニジア民族楽器ギター
(シタールみたいなの)の演奏家)をつかまえ、民族音楽をそのまま演奏するように頼んだのです。つまり、大木は、六段の調べを、チュニジアの音楽で踊ったのでした!
人間、追いつめられれば、何でも出来るものですね。
結果は、大成功。
紫水の唄声はともかくとして、生徒さんは懇親の踊り。藤娘の芙輝子ちゃんは小学生のかわいらしさで、会場は一瞬にして魅了されました。また、六段の調べは、結果的に民族音楽で日本舞踊を踊ってくれたことで、会場は大喜び。
最後のソーラン節は客席も巻き込んで盛り上がったのでした。
そして、紫水は、唄ったという恥ずかしさと、困難を乗り越えられた安堵とで、この日も、夕食をほとんど食べられなかったのでした。
(この公演は、チュニジアの新聞で取り上げられ、のちに三味線の先生はその功績により勲章を頂くことになりました)。
●10月10日 観光
・ナブール市街でおかいもの
・最後の夕食会
●10月11日12日 帰国
以上でした。
帰国後、はじめに紫水先生が口にした言葉は、もちろん、「唄ったのよ・・」でした(笑)
とにかく、お疲れさまの生徒さんと、激やせの紫水先生でした。しばらく休んで・・・と、思っていたら、今年はスイスへのお誘いが・・。
どうなることやら。
皆さんの身体が心配な事務員Tでした(^^;
おわり
※写真は、たくさんありすぎて整理できてないので、いずれまた。
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