
お写真をいただきました。
昨年の重陽の日に、お食事させていただいた、
「京都 嵐山の吉兆さん」にて。
http://www.kitcho.com/kyoto/shoplist/arashiyama/
おかみ と一緒に、お玄関で、写真を撮って頂きました。
左から二番目がおかみ 一番右が紫水(しすい)
右から二番目がヲジマヤさんです。
吉兆さんの床の間には、重陽をあらわす菊のお飾りが飾られていて、
お料理は、すべてが心地よくもてなしを考えられたしつらいでした。
感動を覚えるほど、丁寧で美味しかったのですが、お料理の器のあたたかさや、
説明、仲居さん方の気遣いや対応から、やはりお料理の善し悪しは、もてなしの心
から生まれるのだと感じました。
この日は、ヲジマヤ呉服店さんのご招待。
一般公
開されていない大徳寺内にある真珠庵(一休さんのゆかりの庵 普段は非公開で入れ
ないのです)に、特別に入れていただきました。
一休さんご本人の書を拝見し、当時に想いを
はせたり、お庭を拝見したり。
枯葉一枚落ちていないお庭にするために、お
掃除につぐお掃除を続けることが人間性を高
める大切な修行なのだそうですよ。
みならわなくちゃ。
また、創業200
年のちきりやさん(呉服卸商)さんも訪問しました。創業200年というと、享保の時代
に開店したということです。
享保って、想像がつきますか?
社屋は、当時から受け継がれた瓦屋根の黒檀の
日本建築で、中央に中庭がある、珍しい造り。そ
の中で、今も、社員さんが大勢働いておられる
のです。
伝統を残すことが、私達の使命です、と社員さんが
誇らしげにお話されていたのが印象的でした。
伝統とは、繭から育てた かいこから糸をつむぎ、染め、複雑な文様(もんよう)を、
1日に10センチずつ、機織(はたお)ってゆく 人間国宝の方々と その手(て)を
保護し、残す、ということです。それは、日本にしかない、日本だけの、伝統だから。
できあがった反物は、その苦労から現在では、2000万以上するものもあります。
魂をこめて織られた反物を、(買えないので)せめて拝見させて頂いて参りました。
日本舞踊という日本の伝統を継承したい、私も、日本の歴史やそれを受け継ぐこと
の大変さと大切さを感じ、勉強をさせていただいた一日でした。
◎「重陽」とは
9月9日にあたり、菊に長寿を祈る日です。
陽(奇数)が重なる日そして、奇数の中でも一番大きな数字
という意味で重陽といわれています。
◎真珠庵(しんじゅあん)は
京都府京都市北区紫野にある、臨済宗大本山大徳寺の塔頭です。
型破りの禅僧として著名な一休宗純ゆかりの寺院。
特別公開時を除き、通常は非公開です。
百鬼夜行抄の絵(器物(きぶつ)が百年たって妖怪となった有名な
日本画)があるのも、ここです。
絵ハガキを買ってしまいました。
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